大腸癌/腸閉塞から・・・/癌告知/癌専門病院へ/余命宣告/腹膜播腫/息子として出来る事/父への告知/父への告知2/心を救う/試験開腹術/奇跡的な結果
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| 癌告知 |
PET検査から一週間ほどでしょうか?S総合病院から「検査結果が出たのでご来院下さい」と連絡を受け、父、母、私、三人で病院へ行きました。 平日だったので兄には仕事へ行って貰い(同じ職場なので)、良い結果を願って病院へ向かいました。勿論私が仕事を休んで行ったのは「悪い結果」に備えてです。 私としては「悪い結果」の場合、本人へ伝える前に家族に伝えると思ってました。3年前の「大腸癌切除」の時に病院にも担当医にも散々言った事ですから。 診察室に呼ばれると、前の担当医ではなく若い先生が座ってました。父と母に聞いていたのですが、前の担当医の他にも「福担当医」のような医師が居るのです。 その日は本来の担当医(大腸癌の時の医師)は居なかったらしく、その若い医師から説明を受ける事になります。 まずCTやMRIやPETの画像を並べました。・・・・・が、その時既に私は「何故っ?」とショックを受けたのです。 PETに付いては調べて解っていたのと、パンフレットを見ていたので「悪性の腫瘍がどう写るのか」、理解してました。父と母もそれとなく解っていたと思います。 三人の前に並べられたPET画像・・・・どう見ても反応の強い部分が有ります。私は「悪性だ!でも堂々と父の前に出したのだから、治療法が有るのだろう。もしかしたら悪性ではないのかも?」と医師の説明に期待しました。 医師の説明は 「悪性の腫瘍です。動脈や重要器官に出来ているので切除不可能です。二つ有りますが両方とも同じ状態です。仮に開腹手術をしたとしても、何もせずに閉じます。治療法は有りません。」 と言う絶望的な物でした。私と母は勿論ですが・・・・父にまでここまでハッキリと言うとは思ってもいませんでした。 私は「何か救いは無いのか」と、 「抗癌剤や、何か他の治療法は無いんでしょうか?三年前の再発でしょうか?」 と質問しましたが、 「治療法は有りません。三年前の大腸癌はステージ0で再発の可能性は0に近いです。今回は新たな腫瘍が出来たと考えるのが通常です。このままでも寿命を全うする方も居ます。」 との答えでした。しかし、いきなり本人の前での「癌告知」、しかも「治療法無し」の説明・・・絶望感と共に不満が込み上げます。 「検査の結果と説明は良く解りました。しかし、三年前の大腸癌がステージ0だったと言う事は今初めて聞きました。もう少し患者への説明を考えてくれても良いんじゃないでしょうか?」 と言う私に、この若い医師は 「実は一ヶ月前の定期検診の時、CTで影が有ったんですよ。それで今回腸閉塞の時のCTと比べてみると、大きさが倍になってたんです。20mmが40mmですよ!」 と、何故か?意気揚々と今回の腫瘍の発見に至る経緯を自慢下に説明し始めたのです。一ヶ月前のCTと今回のCT,PETの画像を交互に見せ「ほら、ほら」・・・・と。 既にショック状態の私には、もう言う事は有りませんでした。一ヶ月も前に発見していた影・・・「この病院には父を任せては置けない」・・それだけはハッキリと決断したのです。 父はその時既に「解った!もう良いっ!」と診察室から出ようとしてました。「手術しても何もしないで閉じる」と言う言葉に可也ショックを受けていたそうです(後で聞きましたが)。 父を制止し、それでも「何か他に無いですか?アドバイスでも何でも良いです」と聞きましたが、医師は「家族で良く話し合って下さい」の返事だけでした。 「癌告知」だけでなく「治療法無し」の告知まで、まさか本人の前でされるとは・・・・。「それでは帰ります」と言い父と母を先に診察室から出した後 「何で父だけでなく、母と私が来たのか?良く考えて下さい。出来れば私だけに話して欲しかったんですが?」 と言う私に 「こう言う事は患者本人も知っておいた方が良い事です。今後の為にも」 確かに告知には色々な考えが有ります。しかし、「治療法が有る」ならまだしも、治療法が無いと言うのに「今後」も何も有りません。 家族では「癌、余命告知は絶対しない」と話し合って決めていたのですから・・・・・。 |
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